鴨台食堂(おうだいじきどう)は、豊島区西巣鴨・大正大学の学食。一般開放されていて、プリンスホテルの味を気軽に楽しめる学食として人気を集めています。
ここでは、大正大学の学食「座・ガモールクラシック 鴨台食堂」のアクセスや店舗情報、行き方、メニュー、店内の様子、実際に行ってきた感想を紹介します。
元プリンスホテル料理長が手掛ける、景色もコスパも最高な穴場レストラン!
鴨台食堂は西巣鴨の大正大学にあるレストラン
大正大学の「座・ガモールクラシック 鴨台食堂」は、2013年にオープンしたレストランのような学食。
一般利用が可能で、「じゅん散歩」や「news every.」「めざましテレビ」などTVでも特集された人気の学食です。
鴨台食堂はもともとプリンスホテル直営でしたが、現在は大正大学と巣鴨3商店街が連携して設立した「コンソーシアムすがも花街道」が運営しています。
料理はオープン時から今も元プリンスホテル料理長が担当。プリンスホテルの味をリーズナブルに楽しめます。
2022年4月にリニューアルオープンし、ステーキを中心に満足感のあるランチメニューを提供しています。
鴨台食堂の営業時間・アクセス
- 【営業時間】11:30~16:00
- 【定休日】土日祝
- 【住所】東京都豊島区西巣鴨3-20-1 大正大学5号館 8F
- 【電話】03-5980-8321
- 【アクセス】
都営三田線 西巣鴨駅 徒歩2分
JR埼京線 板橋駅 東口 徒歩10分
都電荒川線 庚申塚駅/新庚申塚駅 徒歩7分
都バス(草63/草64/王55/王40) 掘割下車 徒歩2分 - 【座席】80席
- 【喫煙】禁煙
- 【駐車場】なし
- 【駐輪場】あり
- 【ベビーカー入店】可能
- 【予約】可能(電話にて受付)
- 【HP】食べログ 公式サイト
鴨台食堂のある5号館の前には、専用駐輪場があります。自転車で行けるのは便利ですね!
ちなみに私は行きはバス・帰りは巣鴨駅まで歩きました。池袋駅東口からバスで7~8分です。
巣鴨駅~大正大学は徒歩17分ほど。地蔵通り商店街・庚申塚商店会を通るので、楽しく散歩できました
鴨台食堂は大正大学のどこ?行き方を紹介
鴨台食堂は、大正大学5号館の8階にあります。詳しい行き方を紹介します。
大正大学の正門は関係者以外入れません。庚申塚商店街側にある「南門」に回ってください。
大正大学の南門。南門の向かって右手にある塔のような建物「鴨台さざえ堂」方面に進みます。
- 鴨台さざえ堂に向かって進む(赤枠の建物が鴨台食堂のある5号館)
- 鴨台さざえ堂の隣にある5号館に向かう
- 建物の中に入る(レストラン営業時間以外は施錠されています)
- 入ってすぐに鴨台食堂の案内があるので矢印の通りに進む
- 廊下をまっすぐ進み、突き当りを左に曲がる
- 矢印の先にエレベーターがあります
エレベーターで8階の鴨台食堂へ行くことができます。※大学構内のほかの場所は一般立ち入り禁止です
鴨台食堂にランチを食べに行ってきた!
平日の少し遅めのランチタイム(13時半ごろ)に、鴨台食堂に行ってきました。
8階でエレベーターをおりると、目の前にレストランのロビーが広がっていてテンションが上がります。
「鴨台食堂」は「かもだいしょくどう」ではなく、「おうだいじきどう」と読みます。
「鴨台(おうだい)」は「巣鴨の高台」という意味で、巣鴨地域の別称だそう。「食堂(じきどう)」は仏教用語で、寺院で僧たちが食事をする場所を意味しています。
大きな窓があり、眺めが良い鴨台食堂のロビー。BGMにクラシックが流れ、まるでホテルのような雰囲気です。
窓からは西巣鴨の街並みを一望できます。池袋方面もよく見えました。
天気が良いとスカイツリーや富士山が見えるそう。
落ち着いた色合いのカーペットが、高級感のある雰囲気。天井が高く、広々としています。
通路がゆったりしているので、ベビーカーや車椅子でも利用しやすそうです。
レストランの中も大きな窓に囲まれていて、景色を眺めながらゆったりと食事を楽しめます。
私が行った13時半過ぎは空いていて、先客が2組ほどでした。12時台はもっと混むそうです。
西巣鴨のこのあたりはレストランがないので、近所の方がよくランチに来るとか。
鴨台食堂は2つにエリアがわかれていて、半分は学生・教職員専用となっています。
学生さんは普段使いというより、記念日やお祝い、プチ贅沢なランチを食べたいときに利用しているそうです。
学生はグランドメニュー以外にも、学生専用メニューで500円のカレーが注文できます。
ちょっとリッチな雰囲気のレストランで、プリンスホテルクオリティのカレーが500円で食べられるのは羨ましいです!
鴨台食堂のランチメニュー
※すべてのメニューに、ライス or パンとサラダ付き
※価格は税込
グランドメニュー
●オーシャンビーフ サーロインステーキ
120g 1,400円 / 150g 1,650円 / 200g 2,200円
●オージービーフ フィレステーキ
100g 1,400円 / 120g 1,800円 / 150g 2,200円
●和牛ハンバーグステーキ 1,500円
●霧島高原黒豚グリルステーキ or カツレツ
150g 1,400円
●仙台牛 ロースステーキ
80g 1,400円 / 120g 1,650円 / 150g 2,300円
スペシャルランチ <一番人気>
毎日2種のスペシャルランチを提供しています。以下は一例です。
●オムステーキカレー(サラダ付き)1,200円
●お魚のフリチュール(ライス or パン、サラダ付き)1,200円
●平目のワイン蒸しヴァンプランソース(ライス or パン、サラダ付き) 1,200円
●仙台牛の赤ワイン煮込み彩り野菜添え(ライス or パン、サラダ付き) 1,200円
ランチセット
好きなメニューに+700円でスープ・ドリンク・デザートを付けることができます。
ドリンク:コーヒー(HOT or ICE)、紅茶(HOT or ICE) ストレート/レモン/ミルク
ドリンク
【各450円】コーヒー(HOT・ICE)、紅茶(HOT・ICE)、抹茶ラテ(HOT・ICE)、カフェラテ(HOT・ICE)、カプチーノ
【各350円】オレンジジュース、ウーロン茶、コーラ、ジンジャーエール
アルコール
- ビール(グラスS 450円、グラスM 650円、小瓶540円)
- ワイン(赤・白)グラス600円、ボトル2,500円~
- スパークリングワイン(ボトル)3,500円~
- 焼酎(芋・麦)グラス620円、ボトル3,500円
- 日本酒(1合)620円
- ウイスキー 800円
- ハイボール 800円
鴨台食堂のランチ実食レポ
和牛ハンバーグステーキ(1,500円)をランチセット付き(+700円)で注文しました!
最初に出てきたのは、スープとサラダ。
この日のスープはオニオンスープ。熱々のオニオンスープには、トロトロに煮込んだ玉ねぎがたっぷり。
コンソメのコクと玉ねぎの甘みが濃縮されている、好みの味のオニオンスープでした。
こちらは仙台牛を使った和牛ハンバーグステーキ。オシャレな盛り付けで、とってもおいしそう!
ちなみに仙台牛は、日本の牛肉規格で最高の「5等級」を満たす場合のみ呼称が許されているそうです。
コロンと丸いハンバーグ。厚みがあるので、見た目よりもボリュームがあります。
たっぷりのデミグラスソースと、上にのったトロトロのスクランブルエッグがとってもおいしそう。
ナイフを入れると、肉汁がジュワリ…! 中は肉がぎっしり詰まっていて、かなり肉肉しい感じ。
肉質はとてもやわらかくて、まろやかで味わい深いです。
肉のうまみがギュッと凝縮されていて、噛めば噛むほどおいしさが広がります。
スクランブルエッグも、肉汁の溶け込んだデミグラスソースも、どちらもよく合いました。
肉汁豊かだけど脂っぽくないので、とても食べやすかったです。
外はカリッとしていて、中はやわらかいポテト。付け合わせの野菜もおいしかったです。
パンは2種類。フランスパンとローズマリーの入ったパンでした。
温かい状態で出てきたパンに、バターをたっぷりぬっていただきます。
デザートは3種類の盛り合わせ。このお値段で、こんなに豪華でいいんでしょうか…!?
デザートはデザート専門の人が手掛けていて、季節によってメニューを変えているそうです。
食後のカフェは、アイスコーヒーにしました。
ゆっくり景色を眺めながら楽しむ食後のコーヒー。本当にホテルのレストランにいるかのような気分になります。
お腹も心も満たされるランチを楽しめました。ごちそうさまでした!
料理長の鈴木さんにお話を聞いてみた
鴨台食堂のオープン以来ずっと料理長を務めている、鈴木さん。
以前は長崎プリンスホテルで料理長、東京プリンスホテルで副料理長を務めていたそうです。
2022年4月にリニューアルオープンしたとのことで、いろいろお話を聞いてみました。
リニューアルオープンのきっかけは?
鴨台食堂は感染拡大防止のため、しばらくずっと閉めていました。食堂を再開するにあたって、せっかくなのでメニューもリニューアルしました。
リニューアルしたメニューの特徴は?
おいしいお肉を食べて元気をつけてもらいたくて、以前から人気だったステーキをメインにしたお肉系のメニューにしました。女性客が多いので、スペシャルランチでは魚を提供しています。
料理長のおすすめメニューを教えてください。
ステーキです! ステーキハウスのような網焼きステーキをリーズナブルに味わえるのが特徴です。
ステーキは格子状の焼き台を使っています。フライパンで焼くとカリカリになってしまうけど、網焼きだとやわからく仕上がります。
牛肉にもこだわり、仙台から直接仕入れた仙台牛を使っています。
客層はどんな人が多いですか?
最近は落ち着いていますが、以前から多くの一般の方にご利用いただいています。とくにTV放映があると、エレベーターホールの前まで行列になることも珍しくありませんでした。
お客さんは近隣に住む方もいますし、電車に乗って遠くから来る方もいます。常連さんも多く、毎日のように来る人もいました。そういう方が飽きないように、スペシャルランチは定期的にメニューを変えています。
4月は物珍しさもあって、大学1年生の利用が多いですね。入試や入学式の日など、親子で利用する人も多いです。
鴨台食堂はディナーはやっていないんですか?
ディナー営業はしていませんが、予約すれば夜の宴席にも使えます。立食パーティーや着席のコース料理など、柔軟に対応可能です。
以前は夜の宴席が多かったけれど、最近は全然なくて寂しいですね。
プリンスホテル時代から長きにわたって、料理長として腕をふるってきた鈴木料理長。厳選した食材と調理方法までこだわった料理は、多くの人を元気にしてくれそうです。
リニューアル再オープンを機に、また鴨台食堂が多くの人でにぎわうと良いなと思いました。
今度は料理長おすすめのステーキを食べに行きたいです!
大正大学の鴨台食堂でプリンスホテルの味を楽しもう
味・コスパ・雰囲気の良さ、すべてが満足できる鴨台食堂。レストランからの眺めが抜群で、気分転換になりました。
西巣鴨でちょっと良いランチをしたいときは、大正大学の鴨台食堂に行ってみてはいかがでしょうか。
学食というと一般利用の敷居が高いように聞こえますが、大正大学の構内は鴨台食堂への道案内がたくさん出ていて、一般の人も入りやすい雰囲気でした。
大正大学は鴨台食堂を一般開放しているほか、巣鴨で複数のカフェやアンテナショップを経営したり、農業活動をしたりと、地域に根ざした取り組みに力を入れています。
今後も大正大学の活動をきっかけに、地域の輪が広がっていきそうで楽しみです。