2022年5月21日(土)22日(日)に、東池袋のイケ・サンパークで「いつものもしもCARAVAN」が開催されました。良品計画主催の楽しみながら防災について学べる体験型イベントです。
21日(土)にイケサン倶楽部 広報ボランティアで取材をしてきました!
覚えておくと役に立つ体験型コーナーがいっぱいで、勉強になりました
いつものもしもCARAVANとは?
「いつものもしもCARAVAN」は、遊びながら楽しく防災について学べる体験イベント。無印良品でおなじみの株式会社良品計画が主催しています。
「地域とつながる・楽しく学べる」をコンセプトに、子供から大人まで楽しく防災を学び、地域全体の防災力が向上することを目指しています。
直江津、昭島、町田に続き4回目の開催となる今回は、豊島区の防災公園である「としまみどりの防災公園(イケ・サンパーク)」で開催されました。
今回は「防災×健康×アウトドア」をテーマに置き、イケ・サンパークの持つ防災機能を知ったり、実際に体を動かしてアウトドアスキルを学んだりできるイベントになっています。
確かに、防災用品や知識ってアウトドアにそのまま使えるものが多そう! 家族でキャンプに行くので、役に立ちそうです
「いつものもしもCARAVAN 池袋」の会場の様子
会場はこんな感じ。各イベントや協賛企業のテントブースが並び、自由に見て回ることができます。
ブースの前には詳細が書かれた看板があり、どんなブースかがわかりやすくなっています。
この日は、あいにくの雨模様。せっかく緑が濃くなってきた芝生も水浸しに…。
取材時は、株式会社良品計画の広報の方が案内してくれました。(イケ・サンパークのすぐそばに本社があります。)
木育体験コーナー
丸太割りや薪割り、コマづくりが体験できる木育体験コーナー。子供と一緒に楽しめます。
災害時にライフラインが止まったときを想定し、身近にある素材で「遊び」を生み出す体験ができます。コマづくりの木は、東京都内の森の木を使用しているそう。
こちらは丸太切りコーナーと、後ろに見えるのは薪割りコーナー。
丸太割りは、大きなノコギリで二人で協力して丸太を切る体験ができます。
そもそもこういう丸太自体、なかなか見る機会がないですよね。リアルな木製品や自然に触れる、良い機会になりそうです。
焚火コーナー
残念ながらこの日は雨で実施できませんでしたが、焚火コーナーもありました。薪から火を起こす体験ができます。
キャンプに何度か行ったことがあるのですが、火起こしって難しいですよね…。アウトドアの練習にもなりそうです。
避難所体験コーナー
こちらのテントは、新潟県上越市の避難所を再現した避難所体験コーナー。
実際に避難所で利用されている、紙管と布を利用したパーテーションと、ダンボールでできた紙製ベッドを見ることができます。
衛生面を考えて、避難所では床から少し高い場所で寝ることが重要だそうです。
パーテーションの柱のパイプは、すべて紙でできています。紙管がとっても頑丈でびっくり。
ダンボールベッドは簡単に組み立てが可能。ベッドの下には、同じくダンボールでできた収納BOXも置ける優れものです。
ベッドは強度が十分あり、取材時に子供が二人飛び跳ねていましたがまったく問題なさそうでした。
ダンボールベッドは普段は折りたたんで収納しておけるので、備蓄にぴったりです。
実際に避難所で使われていたパーテーションの写真。
避難所では、こういうプライバシーを確保できるパーテーションの有無で、気持ち的に大きく違うと思いました。
避難所でのパーテーションが広く普及することを願います。
避難所コーナーでは、豊島区の備蓄品の一部を見ることができます。
個人でしっかり準備することはもちろんですが、豊島区にも仮設トイレや毛布、水、食料品などいろいろな備蓄があり、心強いなと思いました。
今回展示している一部の備蓄品以外にも、豊島区にはさまざまな備蓄品があるそうです。
「イザ!カエルキャラバン!」コーナー
イザ!カエルキャラバンは、家族や友達と楽しみながら防災知識が身につくコーナー。
NPO法人プラスアーツの主催で、さまざまな企業や団体と協力し、全国各地で開催しているそうです。
可愛いカエルのキャラクターと一緒に、ゲームを通して体を動かしながら防災について学べます。
毛布を使った担架タイムトライアル
災害時の担架がないシーンを想定し、毛布を使って怪我人を運ぶ練習ができるコーナー。
タイムトライアルで、どれくらい早く正確に運べるかを競います。
ただ毛布を持って運ぶだけかと思いきや、毛布の持ち方や運ぶ方向など、さまざまなコツがあってびっくり。
過去の災害時は、近所の人たちが協力して、毛布など身近なものを使い怪我人を運んだそうです。
こういう知識は覚えておいて絶対損はないので、とても勉強になりました。
水消火器的当てゲーム
水消火器的当てコーナーでは、ゲーム形式で楽しく消火器の使い方が学べます。
水の入った消火器を使い、後ろを向いたカエルの的に水をかけていきます。
全部命中すると、可愛いカエルの顔がくるんと表向きに!(簡単そうに見えて、意外と難しかったです…。)
子供が夢中になりそうな楽しいゲームでした。
ロープ結び体験
ロープ結びのタイムを競う、ロープ結びのコーナー。
ロープ同士をしっかり結んでほどけなくする「固結び」と、物にロープを結びつけるシーンで活躍する「巻き結び」を習いました。
アウトドアや引越しで荷物を運ぶときなど、日常で役に立ちそうです。
防災グッズ暗記クイズ
防災グッズを1分間で暗記し、どれだけ覚えていたかを答える防災グッズ暗記クイズ。
じっくり見たつもりでも、意外と覚えるのが難しかった…!
これを機にしっかり持ち出し品を覚えて、日ごろの備えに役立てたいです。
クイズをしていて思ったのが、意外と普段から家にあるものが多いなということ。
家にあるものを覚えておいて、とっさのときに活用できるようにしたいですね。
災害用トイレの紹介コーナー
災害時に水が使えないときに使用する、非常用トイレのコーナー。においや衛生面に配慮したトイレを見ることができます。
写真の災害用簡易トイレ「ラップポン」は袋の中に凝固剤が入っていて、電動で排泄物をラップします。(電動のおむつゴミ箱みたいな感じ)
衛生的で後処理の手間がなく、お手入れも簡単! においは1ヶ月以上漏れないそう。
不衛生なトイレは感染症の蔓延にもつながるので、清潔な非常用トイレはぜひ普及してほしいと思いました。
こちらのテーブルや収納ボックスも、実は非常用トイレ!
テーブル部分や収納ボックスのフタを付け替えることで、非常時はトイレに早変わりします。
お風呂用イスと、ゴミ箱型の非常用トイレ。
非常用トイレはかさばるので、なかなか家庭に置いておくのは困難なもの。
このような普段使いできるアイテムだと、非常用トイレを準備するハードルが低くなると思いました。
防災用品を一緒にしまっておけるので、収納ボックス型のトイレが欲しくなりました
無印良品の防災用品販売コーナー
無印良品では「いつものもしも」と題し、使い慣れた日用品で災害時に備える提案をしています。
お店では、災害時に役立つアイテムをセレクトした「いつものもしもセット」を販売。携帯用・持ち出し用・備蓄用の3種類があり、シーンに合わせて選ぶことが可能です。
今回のイベントブースで購入できるほか、イケ・サンパークのすぐ近くにある「MUJIcom 東池袋」でも購入できます。
無印良品のレトルト食品のなかで、とくに備蓄におすすめな商品を販売するコーナー。
簡単でおいしい無印良品のレトルト食品は、災害時の強い味方!
専用の非常食ほど賞味期限が長いわけではないので、ローリングストックがおすすめとのことでした。
今回のイベント限定、レトルトカレーが3個1,000円で買えるお得な「カレーくじ」にも注目です。
防災レシピ実演コーナー
防災レシピの実演コーナーでは、簡単・手軽な防災料理のデモンストレーションを行っています。(11時、13時、15時の1日3回を予定)
「備えいらずの防災レシピ」という本を出版されている、料理専門家の飯田先生が実演しています。
これらの無印良品で売っている食材を防災料理にアレンジ!
用意するものは、鍋、水、カセットコンロ、ポリ袋、蒸し布のみ。
材料をポリ袋に入れて蒸し布で包み、湯せんするだけという簡単さ。汚れものも出ません。
湯せんでできるおこわ。
生のお米、乾燥ほうれん草、いかソーメン、チーズたら、水をポリ袋に入れて、20分程度湯せんするだけ。とっても簡単です。
パンケーキミックスで作った、湯せんでできる蒸しケーキ。蒸しケーキのカットも袋の上から行います。
湯せんでこんなボリュームたっぷりのパンケーキができるんですね!
災害時に不足しがちな野菜とタンパク質がとれる、いかほうれん草。
ポリ袋だけでできるので、とってもラクチン! 普段の時短料理で作ってみたいと思いました。
タンパク質をとるために、大さじ1の牛乳を入れるのがコツだそうです。
飯田先生が「これだけは覚えておいてね!」と言っていた、ポリ袋の種類。
料理に使うときは必ず「湯せんOK」と書かれているもの、もしくは湯せん料理専用のものを使うとのことでした。(熱で穴があいてしまうそうです)
鍋に入れるとき蒸し布を使うのは、ポリ袋が鍋に当たらないようにするためだそう。
湯せんOKのポリ袋でも、鍋に直接当たると穴があくことがあるので要注意です。
ブースではすぐに使える防災レシピを配布しているので、気になる人はぜひ手に取ってみてください。
普段使いできる食品の防災レシピを覚えておくと、ローリングストックしながら効率的に防災準備ができそうです。
キャンプやBBQでも役立ちそう!
ローリングストック紙芝居
災害が起きた後に、どの食料がどのくらい必要なのかを紙芝居で楽しく学べるコーナー。
以前は3日分の食料を用意といわれていましたが、最近は7日分が必要といわれています。
7日間自宅で過ごすことを想定したときに何を食べるのか、具体的にイメージができてとても勉強になりました。
クイズラリーでゲット!しばふちゃんペーパークラフト
「めざせ!イケサンぼうさいはかせ」は、園内の防災設備に関するクイズラリー。
防災公園でもあるイケ・サンパークには、園内にさまざまな防災設備があります。
防災設備にはキーワードが掲示してあるので、ヒントを頼りに合計4文字を集めます。
クイズラリーで4文字全部集めると、イケ・サンパークのオリジナルキャラクター「しばふちゃん」のペーパークラフトをプレゼント!
8歳の息子がひとりで作ったしばふちゃん。愛らしい表情がたまりません。とっても可愛い~。
見ているだけで癒やされます。あなたの家にもぜひ、しばふちゃんを!
日ごろの備えについて改めて見直すきっかけに
防災イベントというとちょっと難しいイメージがあるかもしれませんが、「いつものもしもCARAVAN」では身体を動かしながら楽しく学べました。
防災知識はアウトドアやキャンプにも役立つので、日常で活用できるシーンも多そうです。
とくに消火器の使い方や、毛布を使った担架の運び方は、実際に体験できて本当によかったです。いざというときに思い出して、動けるようにしたいと思いました。
防災レシピなど初めて知ることも多く、とても勉強になりました。買ってそのまま放置している防災グッズと非常食を見直し、改めて家族で防災について考えたいと思います。
5月22日(日)も開催しているので、気になる方はぜひ足を運んでみてください。
イベント開催概要・アクセス
- 【イベント名】いつものもしもCARAVAN 池袋
- 【場所】としまみどりの防災公園 (IKE・SUNPARK)
- 【期間】2022年5月21日(土)・22日(日)
- 【時間】10:00~16:00
- 【住所】東京都豊島区東池袋4-42
- 【HP】イベント特設サイト