2019年11月27日に運行開始した、真っ赤なデザインが目を引く「IKEBUS(イケバス)」。
池袋の主要スポットを巡るコミュニティバスです。
この記事では、池袋の赤いバス「IKEBUS(イケバス)」の特徴や車両情報、バスの中の写真、料金・ルート・時刻表について紹介します。
とにかく見た目が可愛い、街なかで目立つ真っ赤なバスです!
IKEBUS(イケバス)は池袋を巡回する赤いバス
2019年11月1日、Hareza(ハレザ)池袋オープンと同時に出発式が行われ、中池袋公園ではイケバスの披露がありました。
池袋の新しいシンボルになりそうな真っ赤なボディが目を引く、電気自動車のIKEBUS(イケバス)。
2つのルートで池袋の街を縦横に結び、池袋のにぎわいスポットを中心にぐるぐると回ります。
おしゃれで可愛らしいイケバスのデザインは、前から横から斜めから多彩な表情を楽しめますよ。
ベースとなる赤いカラーは「池袋レッド」という、どこにもないイケバスオリジナルの赤。
鮮やかで明るく、見ているだけで元気になりそうな赤ですね。
「池袋といえばイケバスの赤が浮かぶ街に」との思いが込められています。
イケバスの仕様
- 定員:21人(座席14人、立ち乗り7人)
- 全長:約5.2m
- 全幅:約2.1m
- 全高:訳2.7m
- 最高速度:時速19km
>>関連サイト:IKEBUS公式サイト
イケバスのメーカーやバス会社はどこ?
イケバスは、群馬にある電気自動車メーカー「シンクトゥギャザー」が作っています。
eCOM-10という8輪駆動の低速電動ビーグルがモデルになっているそう。
バスの運行は、高速バス会社WILLER(ウィラー)が豊島区から受託して行っています。
見れたらラッキー!黄色いイケバス
イケバス10台のうち1台は、黄色いカラーリングになっています。
なかなか見かけることがない、レアなイケバスです!
運が良ければ見ることができる、幸せを運ぶといわれている黄色いバス。
見かけると、つい写真を撮りたくなってしまいます。
IKEBUS(イケバス)は貸切バスもあり
イケバスの貸切バスは、1台まるごと貸切で豊島区内を巡ることができます。
自由に企画を組み、貸切バスを利用した観光ツアーが可能です。
2019年11月に運行開始した記念すべきイケバスの初貸切バスは、新郎新婦を乗せて自由学園明日館の結婚式場に向かったとか。とてもおめでたい初運行ですね。
イケバスの貸切料金は3時間5万円から。貸切の申し込みや詳細は以下にお問い合わせください。
イケバスの料金・値段と乗り方
イケバス乗車料金
- 大人:200円
- 子供:100円(未就学児無料)
- 高齢者:100円(シルバーパス提示)
- 障害者:100円(障害者手帳提示)
フリーパス料金
- 3時間券:大人300円、子供100円
- 1日券:大人500円、子供250円
イケバスの乗車運賃は、大人200円・子供100円。バスに乗るときに、乗車口の運賃支払い機にて前払いとなります。
紙幣は千円札のみ、硬貨は500円、100円、50円、10円が使用可能です。
QRコード決済は、au PAY、d払い、PayPay、Alipay +、JKOPAY、WeChat Payに対応しています。
イケバスの運行ルート・バス停乗り場と所要時間
イケバスの運行ルートは、池袋駅東口スタートのAルートと、池袋駅西口スタートのBルートがあります。
バス停留所はAルートが7か所、Bルートが11か所です。
サンシャインシティ、イケサンパーク、豊島区役所を通るので、買い物や遊び・行政関連の用事などさまざまなシーンで利用できそうですね。
イケバス Aルート
Aルートは池袋駅東口を中心に巡ります。
周回距離:3.2km 所要時間:29分
- 池袋東口
- サンシャインシティ西
- サンシャインシティプリンスホテル
- イケサンパーク
- 東池袋駅
- 豊島区役所
- 南池袋公園
イケバス Bルート
Bルートは池袋駅西口からHareza池袋とサンシャインシティ方面を巡ります。
周回距離:4.2km 所要時間:48分
- 池袋駅西口(中央)
- 東京芸術劇場
- ホテルメトロポリタン
- 東通り
- 豊島区役所
- 東池袋駅
- イケサンパーク
- サンシャインシティプリンスホテル
- サンシャインシティ西
- Hareza池袋
- 池袋駅西口(北)
IKEBUS(イケバス)の時刻表
Aルートは1日29便、Bルートは1日28便。曜日問わず、20分間隔で運行となります。
イケバスは常に運行ルートを巡回しているので、いつでも好きなバス停から乗ることができますよ。
イケバス Aルートの時刻表
※2022年10月18日改訂版
始発は豊島区役所10時11分、終バスは15時39分の池袋駅東口出発の便が最後です。
イケバス Bルートの時刻表
※2022年10月18日改訂版
始発は池袋駅西口(中央)12時、終バスは16時7分になります。
IKEBUS(イケバス)の特徴!タイヤや車両を紹介
イケバスの正面は、ライトが目のようになっていてとても可愛い顔をしています。
バスの屋根にいる冠を被った赤いふくろうは、ふくろうの「イケちゃん」。
イケちゃんが池袋のまちをぐるりと案内してくれます。
少しおどけたようなユニークなふくろうの顔は、子供たちから愛されそうですね。
イケバスの後ろの屋根にもふうろうのイケちゃんがいます。
このふくろうのイケちゃんは、夜になると目が光ってライトになるそう。
前のフクロウは白、後ろのフクロウは黄色のライトが点灯します。
バスの前後のイケちゃんが池袋の街を照らし、イケバスの行く先を見守ってくれますよ。
イケバスは珍しい10輪駆動。タイヤは片側に5個、合計10個ついています。
タイヤにもイケバスの赤いロゴが描かれていて、とても可愛いですね。
このタイヤ内の電気モーターが動力となりバスを動かします。
電気で動くイケバスは排気ガスを出さないので、環境にとても優しい作りになっているそうです。
デザインも色もフォルムも、すべてが可愛いイケバス🥰🚌 pic.twitter.com/kF91oXrifh
— としまらいふ🦉豊島区を楽しむ情報ブログ (@toshima_life) March 28, 2021
足のような10個のタイヤをコロコロさせながら、ゆったりと池袋の街を走ります。
イケバスの電池は災害時には非常用電源になります。スマホを2000~3000台充電できる、とっても心強いイケバスです!
イケバスの可愛い内装はSNS映え必至!
イケバスお披露目の際に展示されていた、イケバスの中の様子。
バスに足を踏み入れた瞬間、おしゃれで可愛い内装にテンションが上がりました。
バスのデザインから運転手の制服まで、イケバスのトータルデザインはすべて水戸岡鋭治(みとおかえいじ)氏が担当しています。
水戸岡鋭治(みとおかえいじ)氏は、JR北九州のクルーズトレインなどさまざまなデザインを手掛け、世界的に注目を集めるデザイナーです。
バスの後方部。カラフルなシートの座席がとっても華やか。
シックな色合いの寄せ木細工模様の床もおしゃれです。
まるでバスに乗っていることを忘れてしまいそうな、非日常感が味わえる美しい内装ですよね。
写真の車椅子マークの部分は電動リフトが設置されていて、後方部から車椅子で乗車ができるそう。
14座席あるシートの柄と背もたれのデザインは、すべて違う組み合わせ。
イケバス10台すべて内装が異なり、バスは1台1台職人さんによる手作りで生産されています。
運転席もおしゃれな模様の座席になっています。ハンドル回りや椅子の背面もスタイリッシュ。
内装までとても丁寧に作られた、こだわりいっぱいのイケバスです。
SNS映えしそうなイケバスは、幅広い年齢層から人気が出そうですね。
イケバスにベビーカーや車椅子で乗れる?
イケバスの乗車口は段差になっているため、ベビーカーや車椅子のまま乗ることはできません。
幅も狭いので、ベビーカーを折りたたんで乗る際はひっかからないよう注意が必要です。
バスの後部には電動式リフトが設置されているので、必要な場合は運転手に声をかけて対応してもらうと良いでしょう。
IKEBUS(イケバス)に乗るときの注意点
イケバスは都営バスのような一般的なバスとは異なります。イケバスに乗るときの注意点をご紹介します。
イケバスは冷暖房がない
電気の力で動くイケバスは、電力使用をおさえるために空調設備がありません。
夏以外でも、外が暑いとき・寒いときはバスの中でも暑さ寒さ対策が必要です。
トータルデザインを手掛けた水戸岡鋭治さんは、インタビューでこのように述べています。
このバスには冷暖房がありませんが、環境を考えて電気バスにした意味をふまえるとエアコンは必要ないのです。
引用元:広報としま2019年9月号
たしかに、環境に優しい電気バスのコンセプトと冷暖房の設置は、矛盾するものがありますよね。
コンセプトをぶらすことなく、あくまでも環境に配慮したバスになっています。
イケバスは速度がゆっくり
時速19kmのイケバスのスピードは、大体電動自転車と同じ程度。
徒歩よりは速いけれど、一般的な車やバスに比べるとかなりのんびりです。
そのため、通勤通学時など目的地まで急いでいるときには向かないかもしれません。
そもそもイケバスのコンセプト自体が、単なる移動手段ではなく窓の外に流れる池袋の景色をゆっくり楽しむというもの。
ゆるやかにゆったり流れる景色を楽しむためには、時速19kmくらいがちょうど良い速さといえるでしょう。
イケバスはICカード使用不可
一般的なバスのように、suica(スイカ)・PASMO(パスモ)などのICカードが使えません。
現金のほか、PayPay、d払い、auPAY、Alipay、WeChatPay、JKOPAYに対応しています。
お札は千円札しか使えないので、乗車時に小銭を用意しておきましょう。
イケバスはペット同伴不可
イケバスはペット同伴で乗ることはできません。介助犬は同伴可能です。
IKEBUS(イケバス)に乗った感想
バスの中がとっても可愛くて、乗っているだけでテンションが上がるイケバス。
世界の車窓風なゆったり癒やされる音楽が流れ、ちょっとした小旅行のような気分になれました。
(車内BGMは音旅演出家 ・大迫淳英さんが手掛けたものだそう)
ゆっくり走るので、道路の通りすがりの人に手を振ったり、景色を楽しんだりできます。
いつもの街の移動がワクワクできる特別なものになり、イケバスとともに池袋の新たな魅力を感じることができました。
子供も、ピカピカの赤いバスがとってもかっこよかった!バスの中が綺麗だった!と、大喜びでした。
IKEBUS(イケバス)グッズはどこで買える?
わたしたちのグッズがあるって知ってる?
ほっほ~🦉ほほほほ~✨池袋にある素敵なカフェ「グローバルリンク( https://t.co/QKQ3MmPqGt)」さんでも購入できるよ❣#IKEBUS #イケバス #グッズ #イケちゃん pic.twitter.com/OvBsApmJBg
— イケちゃん(IKEBUS)【公式】🦉🚌 (@IKEBUS1127) January 22, 2020
イケバスには、シールや缶バッジ、ピンバッジ、クリアファイル、ミニノート、ハンカチなど、赤いバスやイケちゃんをモチーフにした可愛いグッズがあります。
グッズは以下の場所で買うことができます。(写真はグローバルリングカフェで販売しているイケバスグッズ)
- グローバルリングカフェ(池袋西口公園内)
- 一般社団法人豊島区観光協会
- みんなのえんがわ池袋
- ミュージックスタジオ・フォルテ
- WILLER EXPRESS株式会社池袋営業所
観光名所を巡るイケバスアトカルツアーも実施
イケバスでは、豊島区内の魅力的な観光スポットや文化施設を回遊する「イケバスアトカルツアー」を不定期で開催しています。
イルミネーションツアーや吉本芸人が乗車するコラボツアーなど、充実したプログラムが人気を集めています。
イケバスで巡る特別なツアーで、豊島区の魅力を再発見できそうです。
■大人
午前発着・東コース:1,000円
午後発着・西コース:2,000円
■未就学児/学生/障がいのある方
午前発着・東コース:500円
午後発着・西コース:1,000円
>>公式サイト:イケバスアトカルツアー
IKEBUS(イケバス)に乗って池袋を楽しもう
見ているだけで楽しい気分になれる、真っ赤なイケバス。
イケバスが走ると、池袋の街がパッと明るくなり、いつもと違った景色に見えます。
観光客はもちろん、普段池袋を見慣れた人も、イケバスに乗って新たな池袋の魅力を発見できそう。
見る人も乗る人も、みんなが楽しめるイケバス。池袋に訪れる際は、乗ってみてはいかがでしょうか。