「藤香想(とうかそう)」は要町の住宅街にひっそりとたたずむ、心安らぐ古民家カフェ。
古民家をリノベした趣のある店内は、都会の喧騒を忘れされてくれるノスタルジックな空間が広がっています。
窓の外には豊かな緑が広がり、ほっと癒やされる雰囲気のなかでランチやドリンク・デザートが楽しめますよ。
ここでは、要町にある古民家カフェ「藤香想(とうかそう)」のアクセスや詳しい行き方、店舗情報、メニュー、店内の様子、実際にランチで行ってきた感想をご紹介します。
藤香想は要町にある緑豊かな古民家カフェ
池袋のお隣、要町で2015年2月にオープンした古民家カフェ「藤香想(とうかそう)。昭和28年に建てられた築70年の古民家は綺麗にリノベされ、趣深いレトロな雰囲気のカフェに生まれ変わりました。
庭ではさまざまな植物が栽培されていて、四季の草花がお店に彩りを添えてくれています。庭でとれたハーブや木の実・果物などを使い、自家製の果実酒やジュース、手作りのマフィンやケーキを提供していますよ。
カフェ藤香想(とうかそう)の由来
藤香想のオーナーには音楽の素晴らしさを広めたいという想いがあり、文化や音楽の発表ができるような人々が集う場としてのカフェをつくりたいということで、藤香想をオープンさせたそうです。
ふとしたきっかけから生まれる、出合いやつながり。
「カフェであり、ギャラリーであり、その他の何にでも成りうる場所」。
垣根は低く、志は高く、そして居心地は温かく。
想いを持ち寄り、夢を育み、つながりの輪を広げる。
藤香想は、カフェという名の「集う家」です。
こころを遊ばせ、のびのびと。
引用元:藤香想公式サイト
藤香想はカフェだけではなく、ギャラリー、コンサート、ヨガ、哲学、お話し会など、いろいろなイベントを開催しています。これからもさまざまな人が集い、交流できる場になりそうですね。
ちなみに店名の「藤香想(とうかそう)」は、江戸時代にこの地に住んでいた方が藤を栽培していたことから名付けたそうです。歴史を感じさせる名前ですね。
藤香想(とうかそう)のアクセス・営業時間
- 【営業時間】11:30~21:00(月・水は18:00まで)
- 【定休日】火曜日
- 【住所】東京都豊島区要町1-38-11
- 【電話】03-6909-4602
- 【アクセス】地下鉄要町駅 1番出口 徒歩5分/千川駅 徒歩11分
- 【座席】19席
- 【個室】あり(8名)
- 【喫煙】禁煙
- 【駐車場】なし
- 【駐輪場】あり
- 【子供】OK
- 【ベビーカー】OK(※入り口に段差あり)
- 【HP】食べログ
要町駅から藤香想(とうかそう)までの行き方
藤香想(とうかそう)は、地下鉄有楽町線・副都心線「要町駅」1番出口から徒歩5分のところにあります。
- 要町駅1番出口から真っすぐ進み、スーパー「いさみ屋」を通り過ぎる
- えびす通り商店街を真っすぐ進む
- ファッションジュエリーサカタ貴金属の角を左に曲がる(赤丸は藤香想の看板)
- 看板の矢印に従い真っすぐ進む
路地裏を1分ほど進むと、ひっそりと立つ藤香想の看板がお目見えします。
要町に住んでいる人でも、なかなか気づけない場所にあるのではないでしょうか。
看板の先にある石畳の小道を進み、すぐ右手にあるのが藤香想です。
日常からぽっかり切り取られたような、緑に囲まれた素敵な古民家がありますよ。
路地からお店は見えず、文字通り「隠れ家カフェ」になっています。
藤香想(とうかそう)のメニュー
「手間暇を惜しまず、こころを込めてつくる」をモットーに、お米から醤油・コーヒー紅茶まで素材にこだわった料理を提供しています。
お米は、千葉県にある藤香想の田んぼで栽培したものを使用するという、こだわりよう。
メニューの数は多くはありませんが、そのぶん丁寧に作られたこだわりの料理が楽しめますよ。
キッズメニューもあるので、子供と一緒でも大丈夫です。
※価格はすべて税抜き
ランチメニュー 1,600円
ランチセット注文は15時まで。ドリンクなしは300円引き。
- 【海 umi】海鮮丼、副菜3品、とろろ汁、味噌汁、ドリンク ※数量限定
- 【陸 riku】ローストビーフ丼、副菜3品、とろろ汁、味噌汁、ドリンク
- 【月 tsuki】サバとココナッツのスリランカカレー、ドリンク ※数量・曜日限定
ドリンクはコーヒー、紅茶、ハーブティー、甘酒から選択
お子さまご飯 600円
ご飯、副菜、削りたてかつお節、のり、味噌汁
雑穀マフィンパン
7種類の穀物(小麦粉・米粉・黒米・赤米・うるち米・もちきび・発芽玄米・胚芽押し麦)が入った、ふわもち食感の雑穀マフィン。ヘルシーで素朴な味が楽しめます。
- お庭のあんずソース&アイスクリーム 650円
- お庭の山桃ソース&アイスクリーム 650円
- 自家製小豆あん&アイスクリーム 650円
- SPF豚ボローニャソーセージの雑穀マフィンサンド 700円
スイーツメニュー
日本古来の健康食黒米(あかね米)を使った、あかね餅が名物。あんこは有機機栽培のものを使い、ヘルシーでコーヒーに合う和スイーツが楽しめます。
- あかね餅 550円
- おしるこ(あかね餅入り) 700円
- クリームきなこあんみつ 700円
- チーズケーキ 650円
- フォンダンショコラ 650円
- 本日のパウンドケーキ(アイスクリーム添え) 650円
コーヒーメニュー
オーガニック栽培のメキシコ産フェアトレードのコーヒー豆を使用。贅沢な香りとコク、フルーティーな甘さが特徴です。100g 750円でコーヒー豆の販売もしています。
- レギュラーコーヒー(マヤビニック オルガニコ) 550円
- 本日のコーヒー(※日替わり) 570円
- カフェオレ 680円
- アイスコーヒー 550円
- アイスカフェオレ 680円
- コーヒーフロート 700円
- アフォガード 750円
※日替わりの内容:すっきりしたセスマッチトランジション、香りゆたかなカフェオルキデア、まろやかなコカマウ
紅茶・お茶メニュー
紅茶は、国産紅茶グランプリで銀賞・審査委員長賞金賞などを受賞する静岡県の「益井園」のもの。
無農薬のオーガニック栽培にこだわった紅茶は、紅茶の持つ本来の味と豊かな香りを楽しめます。
日替わりで「かほり(フルーティー)」「みらい(香り豊か)」の2種類のどちらかを提供しています。
- 和紅茶(ポット) 650円
- 和紅茶とミルク(ポット) 700円
- 和紅茶とシロップ(ポット) 750円
生姜シロップ/あんずシロップ - 加賀棒茶(ポット) 650円
ソフトドリンク
あんず・ゆず・梅は、庭で栽培したものを使った自家製です。
- クリームソーダ 700円
- 生姜サイダー 700円
- ホットジンジャー 650円
- うめサイダー 700円
- うめジュース 650円
- あんずサイダー 700円
- あんずジュース 650円
- 自然の甘さ麹甘酒 650円
- ホットゆず 650円
- お子様ジュース 500円
- お子様カルピス 500円
アルコールメニュー
- クラフトビール(コエド/アウグス/ガージェリー) 850円
- グラスワイン(赤/白) 650円
- ボトルワイン 4,000円
- 日本酒一合 800円
- 自家製あんず酒 650円
- 自家製やまもも酒 650円
- 自家製梅酒 650円
※+100円でソーダ割
藤香想(とうかそう)はテイクアウトにも対応
藤香想はテイクアウトにも対応しています。以下はメニューの一例で、ほかにもテイクアウト可能なようです。※価格は税抜き
- コーヒー 500円
- 豚ボローニャソーセージの自家製マフィンサンド 650円(+300円でドリンク)
- サバとレンズ豆のスリランカカレー 980円(+300円でドリンク)
- あかね餅 180円
藤香想に行ってきた!趣深くあたたかみのある店内
要町えびす通り商店街の路地裏にたたずむ、緑が生い茂る「藤香想(とうかそう)」。きれいにリノベーションされ、築70年とは思えない美しいたたずまいです。
緑豊かな庭がお出迎え
藤香想の広い庭は、住宅街とは思えない静けさ。とっても緑豊かで目に優しいです。梅やあんず、ツバキなど、四季折々の実りや色づきを楽しめます。
居心地良さそうなウッドデッキは、まるで軽井沢など避暑地の別荘みたいな雰囲気。
夜はお店がほんのりライトアップされ、昼間とは違う顔を見せてくれますよ。
昭和の趣たっぷりのレトロな空間
要町の緑豊かな古民家カフェ「藤香想(とうかそう)」☕️
別世界にワープしたかのような気分になれます✨https://t.co/AcrFvXQPrE pic.twitter.com/vD6ZY6IEwk
— としまらいふ🦉豊島区を楽しむ情報ブログ (@toshima_life) February 22, 2021
お店に一歩入ると、昭和の趣たっぷりのレトロな空間が広がっていて、タイプスリップしたような気分に。こんな別世界が池袋のすぐ隣にあったとは…!
内装は木を基調としていて、白くて明るい壁面がとてもナチュラルで明るい雰囲気。
日本建築ならではのぬくもりを残しながらも、レトロモダンといったお洒落さも感じさせます。
写真奥のギターの置いてある暖簾(のれん)の先は、2階へ続く階段になっています。2階は8畳の和室があり、個室の客席として使ったりワークショップなどで使われたりしているそうです。
テーブル席
窓のすりガラスも昭和っぽい。テーブルと椅子も木でまとめられていて、あたたかみのある雰囲気です。
平日12時前に行ったところ、先客はいませんでした。本当に静かで、日常からワープして別世界に来たような気分になれました。
柱はところどころに傷や跡など古民家の面影を残し、歴史を感じさせます。70年にわたり家を支えている柱。感慨深いですね。
店内の座席はカウンター席が5席、4人テーブルが1卓、2人テーブルが5卓の19席。
座席同士の間隔が広めにとられ、窮屈さがないのが嬉しいです。
店内はとっても日当たりが良く、かなり明るいですよ。ガラス窓を通して差し込む木漏れ日がやわらかくて気持ちが良いです。
窓からは庭の美しい緑が見えて、心癒やされます。
ゆっくり、ゆったり時間が流れていきます。
カウンター席
カウンターには「心の停留所」という詩が掲げられています。ゆっくり自分を見つめ直せるような、哲学的な詩が書いてありますよ。
店内を見守るレトロな柱時計は、ボーンと音を立てて時刻を知らせてくれます。
歳月を感じさせる丸い木の梁に注目
天井から落としたペンダントライト風の裸電球が、とってもお洒落。
天井には、ひときわ目を引く横に伸びた丸い木の梁。約70年の歳月を感じさせる風格です。趣のある梁や柱をじっくり観察してしまいます。
店内は広くはありませんが、天井が高く開放感があります。つい長居してしまいそうな、心から落ち着く空間でした。
藤香想の絶品ランチ!味変が楽しめるスリランカカレー
3種類のランチセットがあるなかで、今回は「サバとココナッツのスリランカカレー」を注文。
2種類のスリランカカレーが付いた、豪華なカレーセット。こちらのカレーはテイクアウトにも対応しています。
ご飯の上に乗っているのは「パパダム」という豆粉の薄焼きせんべいです。
豪華な3種類の副菜。
- 左:コールスローサラダ(こちらは日替わり)
- 中:ココナッツと唐辛子の和え物「バルサンボル」
- 右:青菜とココナッツの和え物「青菜のサンボル」
この2種類のサンボルはそのまま食べてもおいしいですが、トッピングのようにカレーと混ぜて食べるとめちゃくちゃおいしいです。
このスリランカカレー、味変が楽しめるちょっと変わったカレーなんです。それぞれのカレーにサンボルを組み合わせたり、カレー同士を混ぜたりして、いろいろな味を楽しめるようになっています。
最初サンボルの食べ方に戸惑っていたら、お店の方が詳しく教えてくださりありがたかったです。(メニューにも詳しく説明が書いてあります。)
藤香想 スリランカカレーのおいしい食べ方
- まずは各カレーをそれぞれご飯と一緒に味わう
- サンボルをお好みで混ぜて味わう
- 2つのカレーを少しずつ混ぜ合わせて味わう
- 豆粉の薄焼きせんべい「パパダム」を割り、ふりかけのように混ぜる
- 一通り味変を楽しんだら、最後はすべて混ぜ合わせて食べる
ほんのりスパイスが効いたサバのカレー。ゴロンと大きなサバが入っていて、ボリューム満点。
ほど良くスパイスの味は感じられますが、辛みはありません。辛い物が苦手な人でも大丈夫です。
淡いイエローカラーがおいしそうな、ほっこり優しい味のレンズ豆のカレー。
豆のおいしさが口の中に広がり、体に染み渡る優しい味わいでした。こんなマイルドなカレーは初めて。
それぞれのカレーをご飯と一緒に味わった後は、サンボルを混ぜて味変タイム!
- 左:唐辛子とココナッツのサンボル。ピリッとした辛みとココナッツの甘みがおいしい!
- 右:酸味の効いた青菜のサンボル。スリランカカレーとよく合います。
それぞれパパダムも割って混ぜて、香ばしさもプラス。パパダムが予想以上に香ばしくて、本当においしかったです。味変で大活躍しますよ。
どの組み合わせも本当においしくて、夢中になってあれこれ混ぜてしまいました。
きっとお気に入りの組み合わせが見つかると思います。
最後は、サバカレーとレンズ豆のカレー、2種類のサンボル、パパダムを全部混ぜ混ぜ。
今までとはまた違った、味わい深い旨味が口の中に広がります。今まで味わったことのないカレーの味わいです。
初めて食べたスリランカカレー、とってもおいしかったです。素材にこだわって一つひとつ丁寧に作られていることが伝わってくる、とても深い味わいの料理でした。
ホットゆずは藤香想の自家製ゆずピールがたっぷり
食後のドリンクは、藤香想の庭で栽培したゆずを使ったホットゆず。
出された瞬間から、ゆずの良い香りが広がります。癒やされる~!
思わず「ほう…」と声に出したくなるような、心も体も温まるホットゆずでした。ずっとここで日常を忘れてくつろいでいたくなります。
底には自家製のゆずピールがたっぷり。(写真の4倍くらい入っていました)
最後までおいしくいただけます。
藤香想(とうかそう)の口コミ・評判
藤香想のSNSでの口コミをご紹介します。お店の落ち着く雰囲気や、手の込んだおいしい料理を絶賛する声が多くありました。一度訪れると皆さんファンになってしまうのも頷けます。
豊島区要町 藤香想
陸 RIKU
ご飯にするか、お餅にするか迷ったが🤔🌀
ローストビーフ丼の陸に!
柔らかなお肉は、お店こだわりのお醤油で😋
副菜の小皿も🙆🏻⭕
美味しい~(^-^)/⤴︎⤴︎⤴︎😂
ひっそり佇む民家カフェ☕
お料理は和メニューです。
海 UMI は、海鮮丼 pic.twitter.com/rnPBbAuMcl— 黄龍【多忙💦】 (@wCtmA0rtz2Lzo7Y) March 17, 2018
明後日、藤香想にいけないので
晩御飯でŧ‹”ŧ‹”( ‘ч’ )ŧ‹”ŧ‹”
優しい味で美味しい pic.twitter.com/6ZrWpSwAhQ— Kazu (@Eiszapfens) October 18, 2019
要町の藤香想に行って来ました
和紅茶は、あっさり飲みやすく自転車の休憩にピッタリ😋
ガーデニングも素敵なので癒されました☺️ pic.twitter.com/vTE3vurBSw— 宮嶋厚 (@miyajima1985) September 27, 2020
豊島区要町 藤香想
藤香想の雑穀マフィンパン
自家製小豆あん&アイスクリーム
7種類の雑穀を使ったマフィンは、外がサクッ中はもちっと😋餡子がサンドしてあります😄✨
小豆あんは、本来の小豆の甘みで😂
美味しい~(^-^)/⤴︎⤴︎⤴︎😂 pic.twitter.com/1Ra8qIHJAq— 黄龍【多忙💦】 (@wCtmA0rtz2Lzo7Y) March 17, 2018
要町の路地裏、築60年の古民家をリノベーションしたカフェ藤香想(とうかそう)にて平和、安息、おいちい時間を過ごしています。心配事も多い昨今だから、こういう場所がいっそう愛おしく感じます。https://t.co/XI15zkSznO pic.twitter.com/psAObF1C5D
— Hiroaki Bessho (@mineban) July 16, 2020
本日は久しぶりにカフェ藤香想さんへ。束の間の休息。ここのあかね餅は甘みと塩のバランスが絶妙。こちらでいちばんお気に入りのデザートです。 pic.twitter.com/xfGvjvQPwU
— lincs. アンティーク食器と雑貨 (@lincs_shop) August 15, 2015
藤香想の古民家カフェで心休まる時間を過ごそう
都会の喧騒を忘れさせてくれる、静かにくつろげる藤香想(とうかそう)。
店内に降り注ぐあたたかい陽光を感じながら、窓から庭を眺めてゆっくり過ごすことができました。
お店の雰囲気も食事の味もお店のスタッフさんの気遣いも、とても素敵でした。
お店の外観や庭は昼と夜、季節によって異なる表情を見せてくれるので、何度訪れても飽きることがなさそうです。
緑豊かな古民家でゆったりとくつろぎたいときは、藤香想に足を運んでみてはいかがでしょうか。