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大規模な再開発や公園のリニューアル、マンション建設など、日々変化を続けている豊島区。
人口も増加傾向にあり、2016年には人口総数が36年ぶり(昭和55年以来)に28万人を超え、現在も増え続けています。
そんな豊島区で、2022年に一番人口が増えた地域・減った地域はどこなのか調べてみました!
豊島区の人口は現在 288,806人
※参考資料:豊島区HP 町丁別の世帯と人口
人口の内訳
2022年 | 2021年 | 増減 | 前年比 | |
人口総数 | 288,806 | 283,798 | 5,008 | 101.8% |
男性 | 144,815 | 142,188 | 2,627 | 101.8% |
女性 | 143,991 | 141,610 | 2,381 | 101.7% |
世帯総数 | 181,371 | 176,602 | 4,769 | 102.7% |
豊島区の人口は、2022年12月1日時点で 288,806人。
2021年12日1日時点の283,798人より+5,008人、前年比101.8%増加しています。
こちらは住民登録がある人の人数なので、たとえば下宿している学生さんや、単身赴任などで短期間住居している人は含まれていません。
実際に暮らしている人は、もっと多いのではないでしょうか。
外国人住民登録者数が増加傾向
2022年 | 2021年 | 増減 | 前年比 | |
外国人住民 | 28,898 | 24,387 | 4,511 | 118.5% |
外国人住民登録者数は28,898人で、前年比118.5%の大幅な増加。
2020年、2021年はコロナ禍の影響で外国人住民登録者数が減っていたため、久しぶりに増加傾向にあります。
以前は約30,000人以上の外国籍の方が暮らしていたので、コロナ禍前の住民登録者数にはまだ戻っていません。
2022年 豊島区 人口が増えた町ランキング
豊島区が公開している「町丁別の世帯と人口」を町別に集計してみました。
町 | 2022年 | 2021年 | 増減 | 前年比 | |
1 | 高田 | 12,844 | 11,429 | 1,415 | 112.4% |
2 | 南大塚 | 16,937 | 16,219 | 718 | 104.4% |
3 | 東池袋 | 19,923 | 19,289 | 634 | 103.3% |
4 | 池袋 | 18,781 | 18,396 | 385 | 102.1% |
5 | 北大塚 | 12,790 | 12,475 | 315 | 102.5% |
6 | 西池袋 | 16,783 | 16,503 | 280 | 101.7% |
7 | 千早 | 12,646 | 12,475 | 171 | 101.4% |
8 | 駒込 | 17,691 | 17,522 | 169 | 101.0% |
9 | 目白 | 14,572 | 14,409 | 163 | 101.1% |
10 | 西巣鴨 | 12,780 | 12,627 | 153 | 101.2% |
11 | 雑司が谷 | 9,291 | 9,138 | 153 | 101.7% |
12 | 池袋本町 | 17,580 | 17,446 | 134 | 100.8% |
13 | 巣鴨 | 19,016 | 18,885 | 131 | 100.7% |
14 | 千川 | 4,757 | 4,635 | 122 | 102.6% |
15 | 上池袋 | 17,349 | 17,270 | 79 | 100.5% |
16 | 高松 | 8,318 | 8,268 | 50 | 100.6% |
17 | 南池袋 | 8,436 | 8,395 | 41 | 100.5% |
18 | 長崎 | 18,322 | 18,317 | 5 | 100.0% |
19 | 南長崎 | 20,509 | 20,523 | -14 | 99.9% |
20 | 要町 | 9,481 | 9,577 | -96 | 99.0% |
総計 | 288,806 | 283,798 | 5,008 | 101.8% |
豊島区で人口が増えた町 TOP3
- 高田
- 南大塚
- 東池袋
1位 高田
2022年、豊島区で一番人口が増えたのは高田エリアです。
前年より+1,415人、前年比は 112.4%で、豊島区内ではダントツで人口が増えています。
詳しく見てみると、「高田1丁目」が前年比139%で爆発的に人口が増えていました。
2022年3月竣工、15階・455戸のマンション「ブリリアシティ西早稲田」が高田1丁目にできたことが影響していそうです。
2位 南大塚
南大塚は、前年より+718人、前年比 104.4%で人口が増えています。
南大塚ではこの1年間に、35戸~50戸規模の新しいマンションの竣工ラッシュが続いています。
とくに「南大塚3丁目」は、前年比 109.1%で大幅に人口が増えていました。
2021年7月に14階建・72戸の「シティハウス南大塚レジデンス」、2022年6月に23階建・146戸の「ルフォン ザ・タワー大塚」が南大塚3丁目に竣工した影響が考えられます。
3位 東池袋
東池袋は、前年より+643人、前年比 104.4%で人口が増えています。
近年再開発が進み、住宅街が整備されつつある東池袋。
とくに「東池袋4丁目」が前年比 111%でかなり増えていました。
2022年3月に竣工したマンション、地上36階・248戸の「プラウドタワー東池袋ステーションアリーナ」が東池袋4丁目にできたことが影響していそうです。
>>関連記事:東池袋ステーションアリーナのテナントは?薬局とクリニック4つがオープン
豊島区で人口が減った町
- 要町
- 南長崎
豊島区で前年より人口が減った町は、要町と南長崎の2つのみでした。
要町
要町は、前年より-96人、前年比 99.0%で人口が減っています。
とくに、千川駅周辺の「要町3丁目」が前年よりー78人、前年比 97.7%で大きく人口が減少しています。
要町3丁目は、75歳以上の高齢者人口が豊島区内で一番多い地区です。
高齢者人口の多さが、人口減少に影響していると考えられます。
>>関連記事:アド街「要町・千川」登場スポットまとめ
南長崎
南長崎は、椎名駅・東長崎駅周辺の西武池袋線を挟んで南側のエリア。
南長崎は戦前からの木造住宅が多く、地震や火事で大きな被害が予想される「木造住宅密集地域」に指定されています。
地域に長く住む高齢の方が多く、要町と同様に高齢者人口が多いエリアです。
豊島区は出生数が少なく、人口増加は区外からの転入者が中心です。
高齢者が多く転入者が少ないエリアは、人口の自然動態で今後も人口が減少していくことが考えられます。
>>関連記事:南長崎周辺のおすすめスポット
豊島区は子供を生み育てる人が少ない!?
豊島区の15歳未満の年少人口は、2022年現在 26,288人です。(前年+267人)
2012年の年少人口は22,785人で、この10年間で子供が4,500人増えていることがわかります。
しかし、豊島区の人口における年少人口の割合は 9.2%で、23区では3番目に低い数値です。(全国平均:13.7%)
豊島区は、東京23区内でも子供が少ない地域といえるでしょう。
また、豊島区の合計特殊出生率(※)は、23区で2番目に低い 0.95人となっています。(全国平均:1.33人)
2014年に「消滅可能性都市」に指定された当時の 0.8人よりは回復しているものの、依然として低い水準です。
一般的に、人口密度が高い地域は、合計特殊出生率が低くなるという傾向があります。
地価が高くなり、ファミリー世帯で居住するにはコストがかかるためといわれています。
人口密度日本一の豊島区は、その傾向が表れているのかもしれないですね。
(※)1人の女性が生涯に産む平均的な子供の数
もともと単身世帯が中心の豊島区。豊島区に住むファミリー層の割合は、20%にとどまっています。
豊島区は近年、公園のリニューアルや待機児童の解消など、子供に関する環境整備に非常に力を入れています。
区内外から「子育てしやすい街」として認知され、豊島区で子供を生み育てる人が増えるといいなと思います。
参考資料:豊島区町丁別の世帯と人口 23区の人口と世帯2022
豊島区高齢者の状況 としま政策データブック2021
豊島区防災まちづくり 住民基本台帳による年齢別人口